我々のSENSE(Spine Expert Nurse SEminar)という活動

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以前から良い医療は医師だけでなく、医師を支えてくれている多くのスタッフによって達成されることをお伝えしてきました。看護師、看護助手、病院事務、医療事務、医療クラーク、リハビリテーション、ME(臨床工学技士、Medical engineer)、薬剤部、放射線部、中材(中央材料室、機器の洗浄やメインテナンスを行ってくれる部門)、厨房などなどです。

鈴木主任の説明に聞き入る参加者の面々

実際の手術で特に力を発揮してくれるのは手術助手をしてくれる手術場看護師さんです。SENSEは手術場看護師の技術を高めるための講習会で、今年で4回目を迎えました。岩井整形外科内科病院の鈴木将広主任を中心とした手術場看護師が主体的に活動し、医師はそのサポート役として講習会を運営しております。手術場看護師の動き一つで、手術時間の短縮や安全性の向上が図れるので、チーム医療である外科手術としては極めて意義のあることと考えております。特に岩井医療財団は内視鏡脊椎手術に特化した医療を行っておりますので、毎年全国各地から内視鏡脊椎手術に興味がある手術場看護師が集い、技術の向上に努めております(内視鏡脊椎手術をまだ始めたばかりや、これから始めようとする施設など様々です)。

本年度のSENSEは9月11日に実施されたのですが、新潟大学・関東労災病院・杏雲堂病院・浦添総合病院から計7名の手術場看護師が参加してくれました。今回は主に2件の腰椎椎体間固定術の手術見学やシミュレーションを通して、岩井医療財団で培った内視鏡脊椎手術の流れやコツを学んでもらいました。講習会終了後も一緒に食事をしながら、フランクに意見交換し、今後の更なる技術向上へ向けてその意気込みを語ってもらいました。現在は年1回なのですが、将来的にはFESSによる講習会を独立させ、年2回開催できればと考えております。

最後になりますが、このような講習会はやはり研究会や医療機器メーカーなどのお手伝いも必要になります。今回は脊髄外科近未来協会、ニューベイシブ社さん、デピューシンセス社さんに多岐にわたりお手伝い頂きました。この場をお借りして深謝申し上げます。

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古閑比佐志

古閑比佐志

資格・所属学会
日本脳神経外科学会 専門医
日本脊髄外科学会認定脊髄内視鏡下手術・技術認定医
日本脊髄外科学会
日本整形外科学会
内視鏡脊髄神経外科研究会
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